この記事の結論
- 吹き抜けの大きな魅力は、開放感と自然光を取り入れやすいこと
- 2階にいる家族の気配を感じやすく、家族とのつながりを保ちやすい
- 吹き抜けは、冷暖房の効きやすさや空調計画を考える必要がある
- 1階と2階の音が響きやすく、間取りによっては生活音が気になりやすい
- 高い位置にある窓や照明は、掃除やメンテナンスのしやすさも考えておく
- 吹き抜けにすることで2階の床面積が減るため、部屋や収納とのバランスを考えて決める
家づくりを始めると、一度は憧れるもの。
吹き抜け。
天井が高く、大きな窓から光が入る。リビングも実際の床面積以上に広く感じられる。モデルハウスで見ると、「こんな家に住みたい!」と思ってしまいます。
ただ、実際の家づくりで吹き抜けについて考えてみると、冷暖房、音、掃除、そして2階の床面積など、見た目以外にも考えておきたいことがいろいろありました。
吹き抜けは本当に我が家に必要なのか?
憧れだけで決める前に、実際の暮らしを想像しながら考えてみます。
Contents
吹き抜けのメリットは、やっぱり開放感
吹き抜けの大きな魅力は、やはり開放感です。天井が高くなることでリビングを広く感じやすく、高い位置に窓を設ければ自然光を取り入れやすくなります。
さらに、1階と2階が完全に分断されないため、家族の気配を感じやすいのも吹き抜けの特徴です。1階にいても2階にいる子どもの気配がなんとなく分かる。
……
ここまでは、かなりいい。
ただ、家族の気配が伝わりやすいということは、別のことも伝わりやすくなります。
吹き抜けは音が2階まで伝わりやすい?
吹き抜けで気になることの一つが「音」です。1階と2階が大きな空間でつながるため、リビングのテレビや会話などの音が2階へ伝わりやすくなることがあります。
家族の気配を感じられる。でも、よく考えてみると……
気配が伝わるということは、音も伝わるよね?(笑)
1階ではテレビを見ている。2階では子どもが寝ている。誰かが電話をしている。家族のつながりを感じやすいことがメリットになる一方で、静かに過ごしたい時間には気になる可能性があります。
特に寝室や子ども部屋を吹き抜けの近くに配置する場合は、間取りと一緒に考えておきたいポイントです。
吹き抜けは寒い・暑い?冷暖房も考えておきたい
もう一つ気になるのが冷暖房です。
「吹き抜けにして、エアコンちゃんと効くの?」
これは最初に気になりました。
吹き抜けは上下階がつながった大きな空間になるため、通常のリビングとは空調の考え方も変わります。ただし、吹き抜けがあるから必ず「冬は寒い」「夏は暑い」というわけではありません。
住宅の断熱性能や気密性能、窓の性能や配置、日射、エアコンの位置など、さまざまな条件が関係します。シーリングファンなどで空気を循環させる方法もあります。
つまり、「吹き抜けがかっこいいから付けよう!」だけでは決めない方が良さそう。
吹き抜けを採用する場合は、住宅会社に冷暖房計画まで含めて相談しておきたいところです。
吹き抜けの高い窓や照明はどう掃除する?
そして地味ですが、実際に暮らし始めてから気になりそうなのが掃除やメンテナンスです。
吹き抜けに大きな窓。めちゃくちゃかっこいい。
でも……
あの高い窓、誰が掃除するの?
窓だけでなく、高い位置にある照明やシーリングファンなども簡単には手が届きません。長い柄の掃除道具で対応できるのか、脚立などが必要なのか、場合によっては業者へ依頼するのか。
家を建てた直後ではなく、「10年後もここをちゃんとメンテナンスできる?」という視点でも考えておいた方が良さそうです。
待って。その吹き抜け、何畳?
そして我が家の場合、一番気になったのが床面積でした。
吹き抜けを作るということは、その部分には2階の床がありません。
例えば4畳の吹き抜けを作るとしたら……
そこ、4畳の部屋にもできるってこと?
4畳。
……
でかい。
収納にすることもできる。書斎として使えるかもしれない。間取りによっては子どものスペースにもできます。
それをあえて床にせず、「空間」に使う。
……
吹き抜け、めちゃくちゃ贅沢じゃん(笑)
ここで「吹き抜けを付けるかどうか」だけの話ではないことに気付きました。
限られた床面積を部屋や収納に使うのか、開放感のために使うのか。
吹き抜けを検討するときは、この比較も重要だと思います。
0.5畳で悩んでいるのに、4畳を空中に使えるか?
実際に家づくりを始めると、0.5畳や1畳の違いでもかなり悩みます。
ランドリーをあと0.5畳広げる? 収納をあと1畳増やす? 子どものスペースをもう少し広げる?
そんなことをずっと考えています。
0.5畳を取り合っている状態です(笑)
そんな中で4畳の吹き抜けを考えると、「4畳を空中に使う勇気がない……」と思ってしまいます。
もちろん、吹き抜けによって得られる開放感や明るさは、単純な畳数だけでは比較できません。
だからこそ、「吹き抜けが欲しいか?」ではなく、「この床面積を使ってでも吹き抜けが欲しいか?」と考えてみると、自分たちに必要かどうか判断しやすくなるのかもしれません。
吹き抜けを作る前に考えておきたいこと
吹き抜けを検討するなら、デザインだけでなく実際の暮らしまでイメージしておきたいところです。
- 冷暖房計画は問題ないか
- 1階と2階に伝わる音は気にならないか
- 高い窓や照明をどう掃除・メンテナンスするか
- 吹き抜けにする分の2階床面積をどう考えるか
- 家族の生活スタイルに吹き抜けが合っているか
特に「何畳の吹き抜けを作るのか」が決まったら、同じ面積を部屋や収納として使った場合の間取りも一度比較してみると良さそうです。
吹き抜けは「何を優先するか」で考える
ここまで冷暖房、音、掃除、床面積といろいろ考えてきました。
では、吹き抜けはいらないのか?と言われると……
いや、やっぱりいいんですよ(笑)
吹き抜けのあるリビングを見ると、今でも「いいなぁ」と思います。あの開放感は、普通の天井ではなかなか得られない魅力があります。
だから、吹き抜け自体が良い・悪いという話ではありません。
開放感を優先するのか。2階の床面積を優先するのか。家族のつながりを優先するのか。音の伝わりにくさを優先するのか。
家づくりは「何を作るか」だけではなく、「限られた面積や予算を何に使うか」を決めることでもあります。
吹き抜けも「おしゃれだから欲しい」だけではなく、「我が家にとって、この空間を作る価値がある?」まで考えて決めると、後悔しにくくなるのではないでしょうか。
そして今では、吹き抜けのある家を見ても、以前のように純粋に「かっこいい!」だけでは終われなくなりました。
「この吹き抜け、何畳なんだろう?」
「ここに床があったら何ができる?」
……
家づくりを始める前の純粋な心を返してほしい(笑)
よくある質問
- 吹き抜けの家は冬寒くなりやすいですか?
- 断熱・気密性能や空調計画によって変わります。吹き抜けだから必ず寒くなるわけではありません。
- 吹き抜けがあると冷暖房費は高くなりますか?
- 家の性能や空調方法によって異なります。吹き抜けを作る場合は、間取りだけでなく空調計画も合わせて検討することが大切です。
- 吹き抜けは音が響きやすいですか?
- 1階と2階がつながるため、生活音が伝わりやすくなります。寝室や子ども部屋の配置には注意が必要です。
- 吹き抜けの窓は掃除が大変ですか?
- 高い位置にある窓は手が届きにくいため、掃除方法やメンテナンス方法を事前に考えておく必要があります。
- 吹き抜けを作ると部屋が狭くなりますか?
- 吹き抜け部分には2階の床を作らないため、その分だけ部屋や収納に使えるスペースは減ります。
- 吹き抜けは作らない方がいいですか?
- 一概にそうとは言えません。開放感を重視するのか、収納や部屋数を優先するのか、家族の暮らし方に合わせて決めることが大切です。
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